今週の火曜日、一昨々日、俺はカラオケにいくつかの友人と洒落込んでいた
大学の授業も終え、放課後の優雅なひとときをカラオケに費やすことは至上の悦びである
「今日は絶対終電で帰るから」
友人のその言葉に俺はハッと背筋がピシャりとした
確かに、週末でもなければ最終課題に追い込みをかけるフェイズに突入している時期
浮かれて朝までなんて到底真面目に授業を受ける者としてはだらしない事この上ない
そう決意を固めた数時間後、深夜2時、俺はいまだカラオケボックスの中にいた
そう、友の熱唱に目もくれず『走れメロス』を読書していた
そういうことなんだよ
俺は感動した。こんなに面白い本がこの世にあるのかと
小学生の頃教科書で読んだものとまるで違った
あの感動をもう一度...